「富士山噴火による降灰の影響」「風水害における東京都の取組み」
2025年11月9日(日)、麻布区民協働スペースにて、防災セミナーを開催いたしました。
当日は 32名 の皆さまにご参加いただき、誠にありがとうございました。
■ 講師のご紹介
富士山火山降灰対策
東京都総務局総合防災部防災計画課 濱本 計画調整担当課長
風水害対策
東京都総務局総合防災部防災計画課 神山 計画調整担当課長
専門家のお二人から直にお話を伺える貴重な機会となりました。

■ 第1部
富士山噴火降灰に伴う都内への影響と都の降灰対策
富士山が噴火した場合、都内に想定される降灰の量は膨大で、
除灰量は東日本大震災で発生した災害廃棄物の約2.5倍 にのぼる可能性があるとの試算に、
会場からも驚きの声が上がっていました。
東京都の特設サイトはこちら(降灰の基本情報や影響を丁寧に解説しています)
→ Tokyo富士山降灰 特設サイト
■ 第2部
風水害(特に都市型水害)における東京都の取組み
風水害は、地震と比べると発生の予測が立てやすい災害ですが、
適切に避難するためには、事前に自宅周辺の水害リスクや避難場所などを
確認しておくことが重要であると、神山課長から改めてご説明いただきました。

参加者の声策
都のシミュレーションによる降灰量の大きさに、あらためて危機感を覚えました。
また、風水害についても、「事前の備え」が私たちの行動を左右することを再確認しました。
講師の皆さまから直接お話しを伺えたことで、より深い理解につながりました。
心より感謝申し上げます。

質疑応答より(一部)
- 噴火・降灰の情報は?
- → 気象庁「降灰予報」で提供。
- 除灰はどのように行うのか?
- → 優先除灰道路から専用車両を建設関連団体等との協定に基づき調達し、道路啓開を開始。
- 予防的措置(交通規制など)は?
- → 交通インフラ対策等は、都内に留まらない広域的課題のため、国に対し、早期に具体の方針を示していただけるよう、要望を行っているが、現状では具体的な方針が示されておらず、都としては早期に示していただけるよう、要望を行っている。
- 降灰の防災マニュアルはある?
- →動画や特設サイト、リーフレットで事前の備えについて紹介しているので、参考にしていただきたい。具体的な内容については、国の動向を踏まえつつ、今後検討予定。
- 降灰+風水害など複合災害は?
- → これから具体的に検討
- 防災に関心が薄い人へのアプローチは?
- →「自分事」にしてもらう仕掛けが必要
- 例)ハザードマップに 自宅・学校・勤務先・通勤路・最寄り駅 をマークしてみる
次回セミナーのお知らせ
2026年1月11日(日)13:00~16:00
麻布区民協働スペース
講師:陸上自衛隊 第1師団司令部 第3部防衛班(予定)
テーマ詳細は確定次第、あらためてご案内いたします。
その他:名刺交換会について
「名刺交換会」という名称により、名刺がない方が参加しづらく感じる場面があったようです。
名刺をお持ちでない方もご挨拶いただけますので、どうぞご安心ください。
今後は、アナウンス方法を工夫するなどの改善を検討してまいります。
ご参加くださった皆さま、講師の皆さま、誠にありがとうございました。
今後も地域の安全・安心につながる学びの機会を大切に育ててまいります。

